退職後1ヶ月以内に、会社は退職者へ源泉徴収票を交付することになっています(所得税法226条)。
届かない場合は、まず前職に送付をお願いする連絡をしてみましょう。
それでも届かない場合は、税務署に相談することになります。
源泉徴収票の到着が遅れることもある
とはいえ実際には、時期によっては源泉徴収票が届くまで時間がかかることもあります。
例えば12月や1月は、年末調整の処理や、その内容を税務署・各市区町村へ提出する業務が集中する時期です。そのため、この時期に退職した場合は、通常より到着が遅くなることも考えられます。
もちろん、それ以外にも会社が忙しい時期は年に何度かあるものです。
1ヶ月を超えたからといって、いきなり「届いてないですよ!」と強気な態度で連絡するのではなく、「届いていないのですが、どういう状況か確認できますか?」というくらいの、まずは状況確認の姿勢で連絡してみることをおすすめします。

源泉徴収票が届かないときの対応
退職後1ヶ月経っても源泉徴収票が届かないときは、まず会社に連絡してみましょう。会社側の処理のタイミングや郵送のタイムラグが影響している可能性もあるので、状況を確認し、できるだけ早く届けてもらえるよう依頼しましょう。問い合わせ先は、一般的に総務や人事の部署になります。
メールで問い合わせる場合の文例
件名:源泉徴収票のご送付について(○○ ○○)
○○株式会社
総務部 ご担当者様
お世話になっております。
○年○月○日に貴社を退職いたしました、○○(フルネーム)と申します。
このたび転職先にて年末調整の手続きを行うにあたり、源泉徴収票の提出が必要となりました。
恐れ入りますが、本日時点でまだ届いておりませんため、発送状況をご確認いただけますでしょうか。
もし未発送でございましたら、発送のお見込み時期を教えていただけますと幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
○○ ○○(氏名)
現住所:〒○○○-○○○○ ○○○○
電話番号:○○○-○○○○-○○○○
メールアドレス:○○○@○○○.com
電話で話すときのポイント
- 名前を名乗る
- いつ退職したかを伝える
- 次の職場に転職し、源泉徴収票を提出したいが現段階で未着であること。手続きがどうなっているか確認したい旨を伝える
- (未発送の場合)どれくらいで発送できる見込みかを確認する
自分側に原因がないかも確認しましょう
源泉徴収票が届かない原因が、自分側にないかを念のため確認しておきましょう。
例えば、退職後に引っ越しをしたのに新しい住所を会社に伝えていなかった、というケースがないでしょうか。
また、書面ではなくWeb上で配信されていた、ということもあり得ます。
「届いていない」と思い込む前に、自分側の心当たりがないかを一度振り返ってみることも大切です。
それでも対応してもらえない場合
私は10回以上転職していますが(家庭の状況が変わるたびに転職しているとはいえ、さすがに多すぎる自覚はあります)、退職した会社から源泉徴収票が届かなかったことは一度もありません。
とはいえ、万が一届かなかった場合は、税務署に相談してみましょう。
法律上も、退職した社員に対して源泉徴収票を交付するのは会社の義務です。
加えて、前職の源泉徴収票がないと正しく年末調整ができません。必ず必要な書類なので、対応してもらえない場合は迷わず相談してください。
会社が対応してくれない場合、税務署に「源泉徴収票不交付の届出書」を提出することで、税務署から前職に対して源泉徴収票の発行を促す行政指導が行われます。
これは会社が倒産した場合に限った制度ではなく、源泉徴収票を交付してもらえない場合全般で使える手続きです。
次の職場への源泉徴収票の提出が遅れて年末調整に間に合わなかった場合は、下記の記事も参考にしてみてください。
前職の源泉徴収票を提出先に出さないとどうなる?義務はある?確定申告の手順付き【2026年版】
源泉徴収票の悩み別早見表と、退職から確定申告までの流れは、こちらのまとめ記事で整理しています。
まとめ
会社を退職した後は、おおむね1ヶ月を目安に、退職した会社から源泉徴収票が届きます。
これを転職先の会社に提出し、前職分と合わせて年末調整をする必要があります。
万が一届かない場合は、まず前職に問い合わせましょう。
前職が対応してくれない場合は、税務署に相談してください。
タイミング的に転職先の年末調整に間に合わなくても、確定申告で対応できるので慌てなくて大丈夫です。
「そもそも年の途中で退職・転職した場合、年末調整はどうなるの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
次の記事ではそのケースについて詳しく解説していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。




コメント